【子牛の健康を守れ!】哺育舎で講習会を開催しました

先日、子牛の健康を維持するための「バーンミーティング」形式による講習会が、日昭牧場の哺育舎(子牛のいる牛舎)で行われました。バーンミーティングとは、実際に現場の状況を確認しながら、改善点を検討したり意見交換を行ったりする取り組みです。今回はそのようすをレポートします!

現場で学ぶから理解が深まる

この講習会は、日頃からコンサルティングでお世話になっているファームエナジー社と、製薬・サプリメント分野で世界的に知られるZINPRO(ジンプロ)社の主催で行われました。講師を務めたのは、ジンプロ社の子牛および育成牛に関する技術スペシャリスト、アダム・J・ガイガー博士。日昭牧場のスタッフに加え、ファームエナジー社のお客様など計22名が参加しました。

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ガイガー博士(写真右端)

子牛の健康管理を実地で学ぶ

牛の一生を左右する「子牛の健康管理」では、特に下痢の予防が重要です。今回は、下痢の原因になりやすい哺乳器具の衛生状態を確認し、哺乳瓶などの生菌数を実際に調べました。

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また、子牛がいる仕切り(ペンといいます)の中の空気環境も調査しました。空気中のアンモニア濃度を検査キットで測定し、健康に悪影響がないかを確認しました。高濃度のアンモニアは子牛の肺にダメージを与え、肺炎の原因にもなるため、注意が必要です。

充実した講習内容

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積極的に質問する日昭牧場スタッフ。

講習ではスタッフから積極的な質問が飛び交い、有意義なバーンミーティングとなりました。
ガイガー博士は「大切なのは、病気を予防すること」と強調されていました。

日本全薬工業社協賛のお弁当を食べつつ、スライドを使った講座「ランチョンセミナー」も行われ、より理解を深めました。 

今後の展望

日昭牧場では定期的にこうした講習や調査を行い、飼養管理の意識と技術向上を図っています。また、スタッフのスキルアップにつながる学びの機会も継続して提供していく予定です。