BLOG日昭牧場だより

2026年 代表取締役 鈴木雅輝インタビュー

2026年最初のブログは、恒例となった代表取締役・鈴木雅輝へのインタビューです!

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2025年はどんな年でしたか?

目玉だった「乾乳舎」を2棟新築
2025年を象徴する出来事は、乾乳舎の完成です。12月に2棟完成し、既に稼働しています。
乾乳舎とは、出産に備えて搾乳を中止して体を休ませる「乾乳期」の牛が過ごすための牛舎です。乾乳期にしっかり回復させることがその後の安定した生産につながります。

1棟はパーラー横に建てた45頭用の乾乳舎。ここには、生まれたばかりの子牛を洗うための洗い場と乾燥室を設置しました。これまでは、子牛を1頭ずつ保育器(カーフウォーマー)に入れて、濡れた体を乾かし保温していましたが、同時に出産が重なると対応が大変でした。専用の洗い場と乾燥室ができたことで、複数頭が同時に生まれてもスムーズに対応できるようになりました。
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たっぷりの敷き藁と温風の出るダクトを備えた快適な乾燥室

洗い場と乾燥室は、子牛がなめてもいいようにステンレス張りにし、清潔を保ちやすい仕様にしています。冬場の出産でも子牛が冷えにくく、寒さに当てずに世話ができるのがいいですね。通常は母牛が子牛をなめて世話をしますが、なかには世話が得意でない牛もいますし、人がしっかり関われる環境になりました。

もう1棟は育成牛舎の隣に建てた、200頭が入る大型乾乳舎です。日昭牧場はこれまで160頭規模の牛舎が中心だったので、最も大きな牛舎になります。現在は約100頭が入っており、今後の増頭にも十分対応できます。
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200頭収容の大型乾乳舎

現在の牧場について教えてください

乳房炎により一時的に搾乳牛の頭数がダウン
現在の飼養頭数は約1,300頭、そのうち搾乳牛は580〜590頭ほど。昨年10月には600頭を超えましたが、夏の暑さの影響もあって乳房炎が広がり、一時的に頭数を減らしています。乳房炎対策については、乳房炎係を中心に改善策を検討・実行しています。
乾乳舎が稼働したので、今後は搾乳牛をさらに約90頭増やせる見込み。なるべく早く、万全な体制で増やしていきたいですね。
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中長期的なテーマ「畑の充実」への取り組み
中長期目標として昨年から掲げてきた「畑の充実」についても、少しずつ動き出しました。定期的に畑を見回り、牧草がきちんと育っているか、植生のチェックを行っています。
これまで主力だった牧草のチモシーは、近年の夏場の高温や干ばつ傾向の影響で育ちが悪くなってきています。特に1番牧草を刈った後、2番牧草が暑さで育たず、収量や栄養価の面で課題を感じているため、新しい品種や追播(ついはん)※を検討しています。
※ついはん...裸地が目立つ草地に牧草の種をまくこと

2026年の展望を教えてください

設備投資から「生かす」フェーズへ
乾乳舎の完成により、ロボットパーラーから続いてきた一連の設備投資がひと区切りしました。これからは、それらをどう生かすかがテーマになります。
乳房炎を克服し、牛の頭数を増やしながら、安定した生産体制を整えていきたいです。

設立30周年という節目に向けて
2026年は、日昭牧場にとって設立30周年の節目の年になります。
これまで積み上げてきた人・牛・設備という財産を最大限生かしながら、次の10年、その先につながる牧場づくりを進めていきたいです。スタッフ一丸となって、より良い牧場づくりに取り組んでいきます。
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