二番牧草の収穫始まりました!

8/26に、牛の飼料となる牧草収穫が始まりました!

日昭牧場では「チモシー」という品種をメインに栽培していて、6月に続いて今年2回目の収穫。いわゆる「二番牧草」と言われるものです。この季節、あちこちで牧草を刈っている光景を見かけると思いますが、今回はこの二番牧草収穫の流れをご紹介します。大型農機目白押しです!

モアコンで牧草を刈り取る

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育った牧草を、モアコンディショナー(モアコンと呼んでいます)で刈り取ります。結構早いスピードなんですよ。

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モアコンの後ろ姿です。このモアコン、刈ると同時に牧草を列状に集めてくれる優れもの(この列をウィンドロウといいます)。
半日~1日程度このまま天日干し(予乾:よかんといいます)します。

ハーベスターで切り刻み、トラックで輸送する

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昨年新しく購入したハーベスター(収穫用の農機)です。道路を走っていたら二度見する大きさ。ここだけの話、これ1台で家が23軒建つんです。頑張って稼がねば!

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予乾した牧草をハーベスターで収穫と同時に切り刻み、並走するトラックに積み込んでいきます。この日は5台の10トントラックが走りました。

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アームから、すごい勢いで裁断された牧草が吐き出されます。

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どのようなルートで走行するか、スピードはどうか。トラックとの阿吽の呼吸が重要です。

バンカーサイロに積み上げ、ショベルカーで踏み固める

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トラックで運ばれた牧草は、バンカーサイロに集められます。
バンカーサイロとは、サイレージ(飼料作物を発酵させた牛の餌)を作るための飼料貯蔵庫。ちなみに牧草で作ったサイレージは「グラスサイレージ」と呼ばれます。

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そしてショベルカーで踏み固めて空気を抜きます。こうすると発酵を促す乳酸菌の働きがよくなり、酸化やカビの発生を抑えてよい品質のサイレージになるのです。

ビニールで密封して発酵させる

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右側のようにブルーシートで密封し、タイヤで重しをして作業終了です。
二番牧草は5日間ほどで約180ha収穫します。天候にもよりますが、8月末までには終わる予定です。

牧場の風景として「牧草ロール」を想像する方も多いと思いますが、日昭牧場ではすべてバンカーサイロで発酵させるため、ロールは作りません。餌のブレンドがしやすいことや、ロールだと畑で2、3日必要な乾燥期間が1日程度で済むため、晴天が続かなくても作業できることなどが、バンカーサイロを採用している理由です。
また法人経営のため、人手があるというのも大きな理由です。この日はモアコン1人、ハーベスター1人、ショベル踏み込み2人、トラック5台(さすがに半分は外注ですが)、調整役1人という布陣でした。

好天が続いているうちに、一気に収穫を進めていきますよ~!