【スタッフインタビュー】西川圭介さん(43歳)

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もともと「実家を継ぐという強い気持ちはなかった」というのは、現在「場長」として活躍している西川圭介さんです。酪農家の家に生まれたこともあり「なんとなく」帯広農業高校に進学、本別町にある北海道立農業大学校を卒業した後は帯広市内で酪農ヘルパーとして3年間働いて経験を積みました。23歳のとき、両親を含む近隣4軒の酪農家で設立したばかりの日昭牧場に入社。そんな西川さんに、仕事内容や転機となった出来事、求める人材についてお聞きしました。

現在の仕事内容は?

メインは牛の繁殖管理です。繁殖管理とは、牛の人工授精、受胎(妊娠)、分娩を管理する仕事です。いかに効率よくこのサイクルを回せるかが腕の見せどころです。なぜなら牛も人と同じく、子どもを産まないとお乳が出ないためで、繁殖管理の良し悪しは生乳の増減につながるからです。牧場の生産性に直結している、実はシビアな部門です。

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ヘッドライトとメモ帳が定番スタイル。メモ帳には牛の情報がびっしりと書き込まれている。

転機となった出来事などはありますか?

進学も就職も「なんとなく」酪農を選びましたが、転機となったのはたまたま受講した繁殖管理に関するセミナーです。受講するまでは、日昭牧場の繁殖に関する数値(妊娠率)って平均的だと思っていたのですが、実は「改善の余地あり」だとわかったのです。経営していく上でとても重要な部分なので、「妊娠率を上げるためにやれることは全てやろう」と決意し、担当者は「自分しかいない」と腹をくくりました。

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牛にとって、毎日牛舎を回っている西川さんはもはや「仲間」。

それからは13時間、6棟ある牛舎を毎日回って牛の発情の発見に全力を尽くすことを続けています。自分が不在のときでも発情の見逃しがないように、牛の首に装着する通信端末「ファームノートカラー」も導入しました。その結果、7年前には13%だった妊娠率が現在では25%と大幅にアップしました。

「牛の数が多い」とか「時間がない」とか、できない理由を言うより、とにかくやってみようと思ったんですね。繁殖管理は結果が数字で見えるのでやりがいがありますし、1%アップするたびにやる気もアップしました。

酪農を目指す人へのメッセージを

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牧場の仕事というと、搾乳とか餌やりとか牛舎の掃除とかを思い浮かべる人が多いと思います。でも繁殖管理のように、「数値ベースで牛を管理する」という仕事もあります。皆さんが思っているより、牧場の仕事は幅広くて奥深いと思いますよ。

この他にも牧場にはさまざまな仕事があるので、どんな人でも活躍できる場面というのは必ずあると思います。

働きながら自分の適性を探すのもよいと思います。こちらもその「人となり」を大切にしながら育てていきたいと思っていますので、日昭牧場に興味を持ったらまずは一度問い合わせてみてください。もちろん繁殖管理を希望する人も歓迎しますよ!

日昭牧場では「例えその時は理解できなくても、何か心に残ることがあれば後から役に立つこともあるから」と、スタッフに勉強会やセミナーへの積極的な参加を奨励しているとのこと。入社してから自分の適性に気づき、自分の可能性を広げるのも「あり」なのではないでしょうか。

興味を持たれた方、ぜひお問い合わせ、ご応募お待ちしております。
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