BLOG日昭牧場だより
新卒内定していた会社を辞退して選んだ「酪農」という生き方
今回は2022年4月に入社した藤本君を紹介します。実は日昭牧場にとって初めての大卒での新卒採用。大阪出身で北海道にも酪農にも縁がなかった彼が日昭牧場に就職を決めた理由や半年働いた感想、今後の目標など、ズバリ本音を聞いてみました!
藤本良介さん(24)
日昭牧場を知ったきっかけは?
大阪出身で農業や酪農とは全く無縁の生活、しいていえば観光牧場で乳しぼり体験をしたくらいです。大学は同志社大学(京都)の経済学部に進学し、ごく普通に就活して一般企業の営業職の内定をもらった後に、なんとなく見ていた求人サイトで、目についたのが「北海道の牧場でインターン」の文字でした。ちょっと楽しそうだし交通費が出るというので(笑)、気軽な気持ちで参加しました。いくつか参加したうちのひとつが日昭牧場です。
牧場で働こうと思った理由は?
短いながらも酪農を体験してみたら、すごく楽しかったんです。もともと動物が好きだし、ずっとサッカーをやっていて体を動かすことも好きな自分を思い出したというか。改めて、スーツを着て仕事している姿を想像したら「幸せな自分」を感じられなかったんです。給料だけ考えたら違うかもしれませんが、自分の幸せを考えたら牧場だな、と思いました。
入社の決め手になったのは?
1泊2日のインターン中は代表がつきっきりで案内してくれたんですが、とにかく牧場やスタッフを思う気持ちに感銘を受けました。どうしたらみんなが安心して長く働けるか、真剣に考え続けているのがすごいと思いました。また、日昭牧場では長く勤めている人が多いので、10年後、20年後の自分が想像しやすかったです。
働く環境を整えてくれている代表と、目標となる先輩たちを見て入社を決めました。
家族にはやんわりと「本当にそれでいいの?」と言われましたが、意思を尊重してくれました。
入社してみてどうですか?
入社して3週間くらいたったとき、クリプト(※)に感染しました。通常は1週間から10日ほどで治ると言われていますが、自分の場合はかなり重く、約3週間何も食べられず、下痢が続いてトイレにこもっていました。たまに食欲がある時に、買ってきた即席うどんを食べて出汁が関西とは違ってがっかりしたり、「いつ治るのだろう?」と心細くなったりしました。そんな時も代表やスタッフのみなさんが毎日のように連絡をくれたので、本当にありがたかったです。治った後は休んだ分を取り返そうと頑張りました。
※クリプトスポリジウム(原虫の一種)の感染によって、下痢や腹痛、発熱、嘔吐などを生じる人獣共通の感染症。酪農に初めて触れた人が発症することが多い。確立した治療法はなく、水分を取って自然治癒を待つ。
今後の目標を教えてください
今は主に、搾乳と牛舎の掃除や牛の移動を担当しています。まずはしっかり仕事を覚えて、やれることは全部やってみたいですし、将来的には責任を持って大きな仕事を任せてもらえるようになりたいです。
新しいパーラーのオペレーションもばっちり
学生へのメッセージ
仕事や会社を選ぶときに大切なのは、長い目で見たとき、未来に「幸せな自分」がいるかどうかだと思います。日昭牧場は人と環境が抜群で、みなさんいい人ばかりですし、全体的に考え方が若いというか、前向きな人が多いです。あとは思ったより休みがあります。
休みが少ないとか労働環境が悪いとか、ブラックなイメージがある酪農ですが、一度日昭牧場に来てもらえればイメージが変わると思います。
休日は温泉巡りを楽しんでいます
【日昭牧場より】
クリプトで3週間寝込んだときは大変だったと思いますし、そのことが原因で「辞めてしまったらどうしよう」と心配していました。すぐに結果は出なくても、長い間かけて少しずつ覚えて行けばいいので、焦らなくて大丈夫。これからもケガや事故に気をつけて、やりたいことがあればどんどんやってほしいです。のびのびと成長してください。