生まれたてホヤホヤ!日昭牧場の未来を担う、赤ちゃん牛は宝物

日昭牧場では多少の増減はありますが、月に30頭ほどの子牛が生まれます。乳牛も人間と同じ、子牛を産んで初めて乳を出ので受精→妊娠→出産→搾乳サイクルを効率よく回ことが牧場経営の基盤となります。そのため一年を通して子牛が生まれるようコントロールしています

特に自分たちの牧場生まれた子牛を育て搾乳する自家生産の牧場である日昭牧場では子牛が元気に生まれ育つことを何よりも大切にしています。今回は日々新しい命が生まれている現場ようすを紹介します

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この日は昼までに3頭が誕生しましたかわいいは正義!

お姫様抱っこでGO!女の子はVIP待遇!

出産シーンは割愛しますが、まずは生まれたらオスかメスかを確認。30分ほど母子同室で過ごし、母牛になめてもらって愛情をしっかり受け止めます。健康状態をチェックし、問題がないと判断したら子牛は哺育舎へ移動します。

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お姫様抱っこで哺育舎へ!生まれたてとはいえ約40キロあります。重い~!

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夜間や冬など、気温が低いときに威力を発揮する「ぽかぽかウォーマー」!中に子牛を入れて手前にあるヒーターから温風を送ります。子牛を温めて乾かし、命に係わる肺炎や腸炎などを予防します。

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この日は暖かかったのでウォーマーには入れず、直接哺育舎の個室へ。床暖房完備でVIP待遇です。毛はまだ濡れていますが快適そうです。

 さて、1枚目の画像と上の画像の違いが分かりますか?
そうです、上の画像には耳に黄色と白色のタグ「耳標(じひょう)」がついていません。

牛のピアス、耳標とは

黄色い耳標には「牛トレーサビリティ制度」の個体識別番号が記されています。この制度は平成15年に日本でBSE(牛海綿状脳症)が発生したときに始まった国の取り組みで、販売されるすべての国産牛について、出生から牛肉になるまでの記録と公表が義務付けられているもの。スーパーに並ぶ牛肉のパックにも表示されていて、消費者はインターネットでどの牧場で生まれ、どこで肉になったのかなどの情報を見ることができます。
ちなみにメスにだけ、日昭牧場の管理用として白い耳標もつけます。

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耳標はこの道具を使ってつけていきます。巨大なピアッサーですね。

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えいっ!痛そうで、ちょっとかわいそうですが仕方ない。

子牛が生まれると耳標をつけ、個体識別番号と共に家畜改良センターに出生報告をします。この番号で一生分の情報を管理していくわけです。

せっかくつけた耳標も、引っかけたりして取れるときが結構あります。その場合、家畜改良センターに再発行してもらって付け直さなくてはなりません。ところがこれがなかなかの重労働。子牛ならいざ知らず、600キロ越えの親牛につけ直すときは、牛も痛いことがわかっているので本気で嫌がります。月に約20頭は外れてしまうので、地味に大変な作業です。

健康に育てるために

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次は栄養補給のためのビタミン注射。チクっとしますよ~。

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長すぎるヘソの緒を切って消毒します。

耳標に注射にへその緒カットと、痛い思いは終了でしばしまったり。落ち着いたころに母牛の初乳を飲ませます。これは初乳に含まれる免疫抗体から感染症や病気に対する免疫力を得るためで、丈夫に育つためにとても大切なことです。

なぜなら子牛のときに肺炎や腸炎などにかかると、完治したかに見えても病弱な個体となってしまうから。牛の一生を左右する子牛時代、私たちも細心の注意を払って育成しています。

神経は使いますが、なんといっても子牛はかわいい!哺育舎担当のスタッフは全員子牛にメロメロです。

<おまけ>

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オスの場合は屋外のカウハッチ(子牛を一頭ずつ飼う小さな小屋)へ。生まれて1週間ほどで肥育農家に売られていきます。そのため白い耳標はつけていません。

だいぶ寒くなってきたので、防寒用にネックウォーマーをしています。もっと寒くなると子牛用のジャケットを着用します。オスもかわいいです!