公務員志望から酪農へ。就職浪人して自分を見つめ直したら、進む道が変わった!

今回は20229月に入社した大西さんを紹介します。酪農学園大学を卒業し、新卒で牧場に就職と聞くと「酪農一筋」な印象ですが、実はまったくの初心者だといいます。彼女がどうして牧場で働こうと思ったのか、また働いた感想などを聞いてみました!

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北海道恵庭市出身の大西萌音(もね)さん(24

牧場で働こうと思った理由は?

農業とは無縁の家庭で育ち、小さいときから動物が好きだったので酪農学園大学に進学しました。大学名は酪農ですが専攻は「環境共生学類」です。人間と自然が共存するために野生動物の調査や分析を学ぶ、つまり酪農とは関係のないところで、主な就職先は公務員やコンサルタント会社です。

私もその業界を目指していたのですが、就職浪人となり、改めて「自分の好きなこと」を見つめ直しました。すると自分の根っこの「もっと身近に動物を感じられるところで働きたい」という思いに気づきました。そこで方向転換し、酪農業界への就活を始めたんです。

日昭牧場を知ったきっかけは?

一口に酪農といっても地域や規模から飼育方法までさまざまです。ところが未知の業界だったので情報もなく、自分にはどんな牧場がよいかもわかりませんでした。そこで第一次産業に特化した転職エージェントに登録して担当の方に相談しながら自己分析を行い、働く上での希望をまとめました。私の場合、初めての就職で初めての業界ということもあり、自分で見通しが立てやすい「休みや制度がきちんと決まっている法人経営」のほうが向いているという結論になりました。数社紹介してもらったうちのひとつが日昭牧場でした。

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入社の決め手になったのは?

牧場見学ではどの牧場にも魅力があり、素敵だなと思いました。そのなかで日昭牧場のアットホームさや牧場全体の柔らかな雰囲気が「自分に合っている」と思いました。代表の温かい人柄も決め手の1つでした。

入社してみてどうですか?

パーラーまで牛を移動させたり生乳を入れた缶を持ったりと、当たり前ですが体力が必要で、最初はしんどかったです。今はだいぶ慣れたので体は大丈夫ですが、覚えることがたくさんあり、まだまだできていないと反省することが多いです。まわりの人からは「焦らなくていいよ」と言われているのですが。

今後の目標を教えてください

今は哺育舎で、いろいろな人のいろいろな作業を手伝いながら1つずつ仕事を覚えているところです。1年後くらいには任せてもらえるようになりたいです。また、酪農の基本だと思うので、ロボットではない旧パーラーでも1人で搾れるようになりたいです。

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求職者へのメッセージ

牧場で働こうと思っている人は、必ず見学や体験をしてみてください。求人票やデータだけではわからないことがたくさんあります。目で見て、雰囲気を知って、自分が「好き」かどうか感じるのが大事だと思います。

【日昭牧場より】

最初の就職先なので、牧場の仕事だけでなく、社会人としての姿勢や心構えについても指導する責任を感じています。いろいろな場面で迷い、悩むこともあると思いますが、みんな応援しています。相談しやすい環境を整えたり、牧場以外の人との交流の場を設けたりしていきたいと思っています。