来年のための畑づくり

10月上旬にデントコーンの収穫が終わってからの約1カ月間は、とにかく忙しい!なぜなら気温がぐっと下がるこの季節、雪が降って土壌が凍るまでにやらなければならないことがあるからです。

それは「来年のための畑づくり」!

サブソイラー登場!

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デントコーンを収穫した後の畑です。ハーベスターや農機が何往復もした畑は、機械の重みで踏み固められ、とても硬くなっています。硬い土は水の通りが悪く、また作物の成長に必要な根も張りにくいため、来年のために状態の良い畑に戻す必要があります。

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そこで「サブソイラー」登場!赤丸部分がサブソイラーです(トラクターにつけて使います)。鋭い爪で土に切り込みを入れて耕す農機です。

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アップにしてみました。大きくて鋭いナイフ状の爪がついています。

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これをぐいっと畑に差し込み、ハーベスターなど大型農機の重みで板のように硬くなった層を砕いて、深く溝をつけていきます。

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サブソイラーをかけると通気性や水はけがよくなり、また3メートルにも成長するデントコーンを支える頑丈な根がしっかりと張れるようになります。

サブソイラーの後(畑によっては前)には「プラウ」という農具を取り付けたトラクターを走らせて土の上下を入れ替える作業(反転)も行います。どちらも来年に向けた大切な仕事です。

牛の糞尿から作る「消化液」って何?

さらにデントコーン畑に「消化液」をまく仕事もあります。消化液といっても、唾液とか胃液とかではありません。牛の糞尿を一度発酵させ、メタンガスや硫化水素などを取り除いた液体を「消化液」と呼びます。日昭牧場では自社のバイオガスプラントで生成しています。これを畑にまくと窒素肥料成分をたっぷりと含んだ有機肥料となり、作物の生育にとてもよいのです。日昭牧場ではデントコーン畑に散布して、地力の回復を行っています。

肥料として優秀なだけでなく、毎日大量に出る牛の糞尿の有効活用にもなります。ちなみにこの消化液、臭いのもとである硫化水素を取り除いているため、生の糞尿のような臭気がほとんどありません。

本格的な冬を前にやることはたくさんあるのに、どんどん日が短くなってきて焦る毎日ですが、事故や怪我のないよう、気を引き締めていきたいと思います!