牛にも人にも予想以上の効果あり!ロボットロータリーパーラー導入

日昭牧場の今年のトップニュースである「ロボットロータリーパーラー稼働」から、早くも2カ月半が経過しました。今回は新パーラー稼働で起こった良い変化や、モチベーションアップに直結する給与制度の話です。

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稼働直後は牛も人も必死

以前のブログ(ロボットロータリーパーラー、始動!)にもあったように、4月に新パーラーが稼働しました。始めの1週間はパーラーメーカーさんからも数名の応援をいただき、牛1頭にスタッフ34人を配置して、パーラーの回転を止めて1頭入れては動かす、の繰り返し。当然手間も時間もかかります。警戒してなかなかパーラーに入らない牛、仕切りの中で寝転んでしまって搾乳できない牛、ストレスでふん尿を垂れ流す牛などもいましたが、おおむね2週間で順調に搾乳できるようになりました。

意外にも、乳量、乳質ともにアップ!

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今まで人間が行っていた搾乳をロボットが行うことで、導入直後は乳量・乳質ともにダウンすると思っていました。いずれも牛のストレスによる変化が激しいため、慣れるまでは仕方がないと思っていたのです。
乳量について、これまでは乳頭位置を人が見てミルカーを装着していたため、ロボットでは丁寧さが劣り、また牛によってはうまくいかずに何度もやり直すため、イライラから乳量が減ると考えていました(※)。乳質についても、ストレスが原因とされる乳房炎が増え、また乳房炎の見落としもあるのでは、と心配していました。
※手動でもミルカー装着できる機種のため、どうしてもうまくいかないときは人が装着しています。
ところが、ふたを開けてびっくり。なんとどちらもアップしていたのです!

牛にとって快適なら、人にとっても快適

本当のところは牛に聞いてみないとわかりませんが、結局は「新パーラーは意外と快適だった」ということではないでしょうか。加えて、牛と人の信頼関係ができていたため、変化に強く、適応力が高かったということもあると思います。
また牛だけでなく、人もだいぶ楽になりました。最大の変化が「搾乳時間の短縮」と「人員減」です。朝晩5時間以上かかっていた搾乳時間が4時間となり、12時間以上の短縮となりました。また搾乳スタッフは56人が12と大幅減。シフトに余裕が生まれました。
牛にとって快適な環境は、人にとっても快適な環境だと実感しています。

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ただ、搾乳中に行う牛舎の掃除などは短時間で行わなくてはならず、前より余裕がありません。このあたりの人員や作業の調整は今後の課題です。

一番牧草の収穫終了!ボーナスも楽しみな7

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さて、一年の牧場経営を左右するといっても過言ではない「一番牧草の収穫」が622日に終了しました。今年は雨に降られず適期に収穫できたため、質も量も上々!サイレージの出来が楽しみです。

そしてもう一つのお楽しみは「7月の給料」。日昭牧場では30分ごとに残業代が申請できるので、牧草収穫の残業代と、年間5カ月分(昨年度実績)のボーナスが出る7月は、一年で一番リッチなとき!
さらに、7月半ばから好きなタイミングで取得可能な「4日間の夏季休暇」も控えています。

スタッフが気持ちよく、長く働ける環境づくりを推進

酪農は「休みがとりにくく、長時間労働で大変」と言われます。日昭牧場では働きやすい牧場を目指し、これまでも残業代の申請、希望休暇制度など「頑張った分がきちんと評価される制度」を整備してきました。(※詳しくはここがスゴイよ!日昭牧場~酪農の働き方革命・潜入レポートをご覧ください)

今回のロボットロータリーパーラー導入により、スタッフの負担を減らして休日を増やすなど、さらなる労働環境の改善が可能となりました。引き続きスタッフが気持ちよく、長く働ける環境づくりを行っていきます。

 日昭牧場は2023年卒のエントリーを受付中です!ぜひ一緒に働きませんか?

マイナビ2023